春よりつめたく、小春よりあたたかな/セファイドの残光
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作家性の異なる、現代ファンタジー小説二編を掲載。 表紙は両面リバーシブル仕様。 文庫144P 「またきっと同じ夢を見る」 夜寒の中、ヤケ酒の果てに黄金町で行き倒れた私が目を 覚ますと、そこは〈ちょんの間〉だった。私はそこで奇 妙な言動を繰り返す謎の女、小春と出会う。 かみ合わない言葉、混じり合うことのない視点。そんな ちぐはぐなやり取りに、私はなぜか惹かれていき、小春 もまた、なぜか私の指先から滴る血を求めた。 私はどこから夢を見ていたのか。なにもかもあやふやな ある小春日の物語。 『春よりつめたく、小春よりあたたかな』雨下雫 --------------------------------------------------------- 誰も、明日の私を覚えていない―― 一匹を除いて。 半年間、外堀を埋め続けた。 大学卒業間際の中田青年は、後輩の田村岬と念願の シーパラダイスデートをすることに。 しかし、永遠にその日は巡ってこない。飼い猫のく まだけが、彼のことを覚えていてくれるのだ―― たとえ時空間がへちゃむくれても、猫の体温は温か い。一人と一匹の時間遡行の物語。 『セファイドの残光』小島宇良
作家性の異なる、現代ファンタジー小説二編を掲載。
表紙は両面リバーシブル仕様。
文庫144P
「またきっと同じ夢を見る」
夜寒の中、ヤケ酒の果てに黄金町で行き倒れた私が目を
覚ますと、そこは〈ちょんの間〉だった。私はそこで奇
妙な言動を繰り返す謎の女、小春と出会う。
かみ合わない言葉、混じり合うことのない視点。そんな
ちぐはぐなやり取りに、私はなぜか惹かれていき、小春
もまた、なぜか私の指先から滴る血を求めた。
私はどこから夢を見ていたのか。なにもかもあやふやな
ある小春日の物語。
『春よりつめたく、小春よりあたたかな』雨下雫
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誰も、明日の私を覚えていない――
一匹を除いて。
半年間、外堀を埋め続けた。
大学卒業間際の中田青年は、後輩の田村岬と念願の
シーパラダイスデートをすることに。
しかし、永遠にその日は巡ってこない。飼い猫のく
まだけが、彼のことを覚えていてくれるのだ――
たとえ時空間がへちゃむくれても、猫の体温は温か
い。一人と一匹の時間遡行の物語。
『セファイドの残光』小島宇良